はじめに
私は病棟看護師として働いた後、保育園看護師になりました。
同じ看護師という職種ですが、実際に働いてみると仕事内容や役割、やりがいは大きく異なると感じています。
この記事では、病棟と保育園の両方を経験した私が感じた違いについてお伝えします。
看護の目的が違う
病棟では、病気や怪我をした患者さんの治療や回復を支えることが中心でした。
一方、保育園では健康な子どもたちが安全に生活し、元気に成長できるよう支援することが主な役割です。
治療を支える看護から、成長を見守る看護へ。
私はこの違いをとても大きく感じました。
観察するポイントが違う
病棟ではバイタルサインや検査データ、症状の変化などを中心に観察していました。
保育園では、
- いつもより元気がない
- 食欲がない
- 顔色が悪い
- 遊び方が違う
など、子どもの小さな変化に気づくことが大切です。
言葉でうまく体調を伝えられない子どももいるため、日々の様子を丁寧に見る力が求められると感じています。
もちろん病棟でも観察は行っていますが、保育園では子どもたちの日常を知っているからこそ気づける変化があると感じています。
保育士さんの観察力に驚いた
実際に働いてみると、子どもたちの成長を長年見守っている保育士さんの観察力に驚かされることもありました。
ある日、保育士さんが「なんだか熱が出そうな顔をしている気がする」と話していたことがあります。
その時ははっきりとした症状は見られませんでしたが、その後本当に発熱しました。
病棟では数値や症状から状態を判断することが多かった私にとって、日々子どもたちと関わる中で培われた保育士さんの感覚はとても印象的でした。子どものわずかな変化に気づく力は、長年の経験の積み重ねなのだと感じています。
家庭背景も含めて子どもを見ている
病棟では患者さんや家族の背景を把握することはありますが、保育園の保育士さんは毎日の送迎や連絡帳、日々の関わりを通して、家庭の様子まで含めて子どもを見ていることがあります。
「最近お迎えの時間が遅くなっている」
「朝の様子がいつもと違う」
「おうちであまり眠れていないみたい」
など、日々の関わりの中から子どもの変化の背景を捉えている保育士さんもいます。
私は、病棟勤務時代、症状や検査データからアセスメントすることが多かったのですが、保育園では家庭環境や生活背景も含めて子どもを理解しようとする視点の大切さを学びました。
子どもの変化には、体調だけでなく生活リズムや家庭での出来事が影響していることもあります。
保育園で働くようになってからは、目の前の症状だけでなく、その背景にある生活や家庭環境にも目を向ける大切さを学びました。
一緒に働く人が違う
病棟では看護師や医師、薬剤師、リハビリスタッフなど医療職との関わりが中心でした。
保育園では保育士さんや栄養士さん、事務職員など様々な職種と連携します。
私は最初、保育の専門用語や仕事の進め方がわからず戸惑うこともありました。
子どもの名前を覚えたり、積極的にコミュニケーションを取ったりしながら少しずつ関係を築いていきました。
保護者との関わりが多い
保育園では保護者との関わりも大切な仕事です。
発熱時のお迎えの連絡や、怪我をした際の説明、健康相談などを行うことがありました。
病棟でも家族対応はありましたが、保育園では子どもの毎日の生活を支えるパートナーとして保護者と関わる機会が多いと感じています。
医療行為は少ない
病棟では点滴や採血、処置などの医療行為が日常的にありました。
一方、保育園ではそのような機会はほとんどありません。
転職したばかりの頃は、
「看護師として物足りなく感じるかもしれない」
と思ったこともありました。
しかし実際には、子どもの体調変化にいち早く気づことや、感染症予防、健康教育なども大切な看護だと感じています。
どちらも違ったやりがいがある
病棟には患者さんの回復を支えるやりがいがあります。
保育園には子どもの成長を見守るやりがいがあります。
どちらが良い悪いではなく、看護師としての役割や関わり方が大きく違うと感じています。
まとめ
保育園看護師と病棟看護師は同じ看護師でも仕事内容や求められる役割が大きく異なります。
私自身、最初は戸惑うこともありましたが、子どもたちの成長を見守れる保育園看護師ならではの魅力を感じています。
保育園看護師に興味のある方や、転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。

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