保育園でよく流行する感染症のひとつが「RSウイルス感染症」です。
鼻水や咳から始まることが多く、一見すると普通の風邪のように見えることもあります。しかし、乳児では重症化することがあり、特に生後6か月未満の赤ちゃんは注意が必要です。
この記事では、保育園看護師の視点からRSウイルス感染症の特徴や受診の目安、家庭でのケアについてわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- RSウイルス感染症とはどんな病気か
- 症状と経過の特徴
- 受診を考えるサイン
- 家庭でできるケア
- 保育園を休む目安・登園の考え方
- よくある質問
RSウイルス感染症とは?
RSウイルスによる呼吸器感染症です。
ほとんどの子どもが2歳までに一度は感染するといわれており、一度かかっても何度も感染します。
特に初めて感染したときは症状が強く出やすく、生後6か月未満の赤ちゃんでは細気管支炎や肺炎を起こし重症化することがあります。
RSウイルスの主な症状
感染すると次のような症状がみられます。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 鼻水 | 初期症状として多い |
| 咳 | 徐々に強くなることがある |
| 発熱 | 出ないこともある |
| ゼーゼーする呼吸 | 気管支炎や細気管支炎のサイン |
| 呼吸が苦しそう | 重症化の可能性 |
| ミルクや水分が飲めない | 脱水に注意 |
RSウイルスはまず鼻水や咳などの風邪症状から始まり、その後に気管支炎や肺炎へ進むことがあります。
RSウイルスの経過
一般的には次のような経過をたどります。
1〜3日目
- 鼻水
- 軽い咳
- 発熱
4〜7日目
- 咳が強くなる
- ゼーゼーする
- 夜間の咳が増える
1〜2週間程度
- 少しずつ改善
- 咳だけ長引くこともある
特に咳は長引きやすく、症状が落ち着いても2〜3週間続く場合があります。
こんな時は早めに受診を
次のような様子がある場合は医療機関へ相談しましょう。
受診を考えるサイン
- 呼吸が速い
- 胸がペコペコへこむ
- ゼーゼーしている
- 顔色が悪い
- ミルクや水分が飲めない
- ぐったりしている
- おしっこの回数が少ない
緊急受診の目安
- 呼吸が苦しそう
- 唇が紫色になる
- 呼吸が止まるような様子がある
- 反応が悪い
特に乳児は短時間で状態が変化することがあります。心配な場合は早めの受診をおすすめします。
家庭でできるケア
水分をこまめにとる
発熱や呼吸が速いと脱水になりやすくなります。
一度にたくさん飲めない場合は少量ずつこまめに飲ませましょう。
鼻水を吸う
鼻づまりが強いと呼吸や睡眠の妨げになります。
鼻吸い器を活用すると楽になることがあります。
十分に休息する
無理をせず、体力の回復を優先しましょう。
保育園はいつから登園できる?
RSウイルス感染症は学校保健安全法上の出席停止期間は定められていません。
ただし、
- 発熱がない
- 呼吸状態が落ち着いている
- 普段通り食事や水分がとれる
- 集団生活ができる
ことが登園の目安になります。
特にRSウイルスは咳が長引きやすいため、「咳が少し残っている=登園不可」というわけではありません。
園のルールや主治医の指示も確認しましょう。
RSウイルスは「ただの風邪かな?」と思うような鼻水から始まることが多い感染症です。しかし、乳児では急に呼吸状態が悪化することがあります。熱の高さだけでなく、
呼吸がはやくないか
胸がペコペコへこんでいないか
水分がとれているか
いつも通りの元気があるか をよく観察することが大切です。
RSウイルス感染症に関するよくある質問(Q&A)
Q. RSウイルスは大人にもうつりますか?
A. はい、うつります。
大人が感染すると軽い風邪症状で済むことが多いですが、子どもから家族へ感染することもあります。
特に祖父母や基礎疾患のある方は注意が必要です。
Q. RSウイルスは何日くらいで治りますか?
A. 一般的には1〜2週間程度で回復します。
ただし、咳や鼻水は症状が落ち着いた後も2〜3週間続くことがあります。
Q. RSウイルスに一度かかったらもう感染しませんか?
A. いいえ、何度でも感染する可能性があります。
RSウイルスは一度感染しても十分な免疫がつかないため、成長してからも繰り返し感染することがあります。
Q. 咳が残っていても保育園へ行けますか?
A. 咳だけで登園できないわけではありません。
発熱がなく、呼吸状態が安定し、食事や水分がとれていて普段通り過ごせることが目安です。
園のルールや医師の指示も確認しましょう。
Q. RSウイルスと風邪の違いは何ですか?
A. 初期症状は似ています。
しかしRSウイルスでは咳が強くなったり、ゼーゼーする呼吸(喘鳴)がみられたりすることがあります。
乳児では細気管支炎や肺炎を起こすこともあるため注意が必要です。
まとめ
RSウイルス感染症は乳幼児によくみられる呼吸器感染症です。
鼻水や咳から始まることが多いものの、乳児では細気管支炎や肺炎など重症化することがあります。
呼吸の様子や水分摂取の状況をよく観察し、心配な症状がある場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
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参考文献
参考・お願い
※本記事は厚生労働省などが公表している情報を参考に作成しています。心配な症状がある場合は医療機関へご相談ください。

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