溶連菌とは?症状・登園の目安・家庭で気をつけたいことを保育園看護師が解説

「子どもが急に高熱を出した」
「のどが痛いと言っている」
「溶連菌と診断されたけれど、いつから保育園に行けるの?」

溶連菌感染症は、保育園や幼稚園でよくみられる感染症のひとつです。

発熱やのどの痛みだけでなく、発しんやいちご舌などの症状がみられることもあります。

この記事では、

・溶連菌感染症の症状
・受診の目安
・家庭での過ごし方
・登園できるタイミング
・よくある質問

について、保育園看護師の視点でわかりやすく解説します。

溶連菌感染症とは

溶連菌感染症は、「A群溶血性レンサ球菌」という細菌によって起こる感染症です。

主に飛沫感染や接触感染で広がり、保育園や幼稚園など集団生活の場で流行することがあります。

潜伏期間は2〜5日ほどで、発熱やのどの痛みなどの症状が現れます。

適切な抗菌薬(抗生物質)による治療を受けることで、多くの場合は数日で改善します。

溶連菌の主な症状

症状特徴
発熱38〜39℃前後の熱が出ることが多い
のどの痛み強い痛みで食事を嫌がることも
扁桃腺の腫れ赤く腫れる
首のリンパ節の腫れ痛みを伴うことがある
発しん胸やお腹から広がることがある
いちご舌舌が赤くブツブツする
腹痛・嘔吐小さい子どもではみられることがある
指先の皮むけ回復期にみられることがある

💡ポイント

溶連菌では咳や鼻水が目立たないことが多く、

「高熱とのどの痛みが強い」

という特徴があります。

こんなときは受診を

  • 高熱が続く
  • のどの痛みで水分がとれない
  • 発しんが広がる
  • ぐったりしている
  • 呼吸が苦しそう
  • 尿が少ない

特に水分がとれない場合は脱水の心配があるため、早めの受診をおすすめします。

家庭での過ごし方

水分補給をこまめに

のどの痛みが強いと飲食を嫌がることがあります。

  • 麦茶
  • 経口補水液
  • 冷ましたスープ

など、飲めるものを少しずつ与えましょう。

食べられるものを優先

  • ゼリー
  • ヨーグルト
  • プリン
  • うどん
  • おかゆ

など、のどごしの良いものがおすすめです。

抗菌薬は最後まで飲み切る

熱が下がっても自己判断で中止せず、医師の指示通りに飲み切ることが大切です。 

いつから保育園に行ける?

保育所における感染症対策ガイドラインでは、

適切な抗菌薬による治療開始後24時間以上経過し、全身状態が良ければ登園可能

とされています。 

ただし、

  • 熱が続いている
  • 食事や水分が十分にとれない
  • 元気がない

場合は無理をせず、しっかり休養しましょう。

ワンポイント

「熱が下がったから大丈夫」と思ってしまいがちですが、溶連菌は細菌感染です。

抗菌薬を途中でやめてしまうと再び症状が悪化したり、まれに合併症につながったりすることがあります。

お子さんの体調だけでなく、処方されたお薬をきちんと飲み切ることも大切です。 

溶連菌に関するよくある質問(Q&A)

Q. 溶連菌は大人にうつりますか?

はい、溶連菌は大人にも感染することがあります。

特にお子さんのお世話をしている保護者や兄弟姉妹は感染しやすいため注意が必要です。

大人の場合も、

  • のどの痛み
  • 発熱
  • 倦怠感

などの症状が現れることがあります。

家庭内で感染を広げないために、手洗いやタオルの共用を避けるなどの対策を心がけましょう。


Q. 溶連菌で咳は出ますか?

溶連菌感染症では、咳や鼻水はあまり目立たないことが多いです。

むしろ、

  • 急な発熱
  • 強いのどの痛み
  • いちご舌
  • 発しん

などが特徴的です。

ただし、小さなお子さんでは風邪の症状が一緒にみられることもあるため、「咳があるから溶連菌ではない」とは言い切れません。

気になる症状がある場合は医療機関を受診しましょう。


Q. 抗生剤(抗菌薬)を飲み忘れた場合はどうすればいいですか?

気づいた時点で、医師や薬剤師から指示されている方法に従いましょう。

自己判断で一度に2回分をまとめて飲ませることは避けてください。

また、症状が良くなったように見えても、処方された抗菌薬は最後まで飲み切ることが大切です。

途中で服用をやめると再び症状が出たり、まれに合併症の原因となったりすることがあります。

不安な場合は処方を受けた医療機関や薬局へ相談しましょう。


Q. 兄弟姉妹は登園できますか?

症状がなく元気であれば、基本的には登園できます。

ただし、家庭内で感染が広がることもあるため、

  • 発熱
  • のどの痛み
  • 食欲低下

などの症状がないか数日間は注意して様子を見ましょう。

保育園によって対応が異なる場合もあるため、心配な場合は園へ相談しておくと安心です。

まとめ

溶連菌感染症は、発熱やのどの痛みを中心とした感染症です。

適切な治療を受けることで改善することが多いですが、十分な休養と服薬が大切になります。

登園の目安は抗菌薬開始から24時間以上経過し、全身状態が良好であることです。

お子さんの様子を見ながら、無理のないタイミングで登園を再開しましょう。


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参考文献

厚生労働省「手足口病」

国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「手足口病」

参考・お願い

※本記事は、厚生労働省、こども家庭庁、国立健康危機管理研究機構(感染症情報提供サイト)などが公表している情報を参考に作成しています。お子さまの症状や登園の判断に迷う場合は、かかりつけ医や通園先へご相談ください。

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