「体温計は、わきのどこに当てればいいの?」
「首元から入れる?それとも袖口から?」
毎日のように測っている体温ですが、意外と正しい測り方を知らない方も多いのではないでしょうか。
実は、体温計の当て方やわきの閉じ方によって、測定値が変わることがあります。
今回は、保育園看護師の視点から、子どもの体温を正しく測るためのポイントをわかりやすく紹介します。
体温計はわきのどこに当てる?
わきで体温を測るときに大切なのは、体温計の先端をわきのくぼみの中央に当てることです。
わきの中央は、体温を測るために適した位置です。
先端がずれていたり、わきが十分に閉じられていなかったりすると、正しく測定できないことがあります。
正しい測り方は5ステップ
- わきに汗があれば拭き取る
- 体温計の先端をわきのくぼみの中央に当てる
- 下から約30〜45度の角度で差し込む
- わきをしっかり閉じ、腕を体に密着させる
- 電子音が鳴るまで動かさずに測定する
※測定時間や具体的な使用方法は、体温計の機種によって異なります。説明書を確認しましょう。

体温計は首元から?袖口から?
保育園でもよく見かけるのが、首元や襟元から体温計を入れる方法です。
では、袖口から入れる方が正しいのでしょうか?
実は、どこから入れるかよりも、先端の位置と角度が大切です。
首元から入れても、わきの中央に先端が正しく当たり、しっかり密着していれば測定できます。
ただし、上から差し込むと先端がずれたり、適切な角度にならなかったりすることがあります。
基本は、体温計を下から斜め上に差し込み、わきの中央に当てる方法です。
大切なのは、**「入れる場所」ではなく「正しく当たっているか」**を確認することです。
子どもの検温で気をつけたい5つのポイント
① 汗を拭いてから測る
わきが汗で濡れていると、正確に測れないことがあります。
汗をかいている場合は、乾いたタオルなどで拭いてから測りましょう。
② わきをしっかり閉じる
体温計の先端が皮膚に密着していることが大切です。
小さな子どもは自分でわきを閉じ続けることが難しいため、大人が優しく腕を支えてあげましょう。
③ 動かずに測る
測定中に体を動かすと、体温計の位置がずれることがあります。
絵本を読んだり、声をかけたりして、落ち着いて測れる環境をつくりましょう。
④ 運動・入浴・食事の直後は避ける
体温は、活動や周囲の環境によって変化します。
運動や入浴、食事の直後は避け、落ち着いてから測定しましょう。
⑤ できるだけ同じ条件で測る
子どもの体温は、時間帯によっても変化します。
普段から同じ時間帯・同じ部位・同じ測定方法で記録すると、平熱を把握しやすくなります。
予測式と実測式の違いは?
電子体温計には、大きく分けて予測式と実測式があります。
予測式
測定開始後の温度変化から、最終的な体温を予測する方法です。
短時間で測れるため、じっとしていることが難しい子どもの検温にも便利です。
実測式
測定部位の温度を、時間をかけて実際に測る方法です。
わきでの実測には一般的に約10分かかります。
予測式と実測式を切り替えられる機種もあります。
どちらの場合も、正しい位置に体温計を当てることが大切です。
測るたびに体温が違うのはなぜ?
「さっきは37.5℃だったのに、もう一度測ったら36.8℃だった」
そんな経験はありませんか?
測定値が変わる原因として、次のようなことが考えられます。
- 体温計の先端がずれていた
- わきが十分に閉じられていなかった
- 汗をかいていた
- 測定中に体が動いた
- 測定条件や時間帯が違った
体温が違うからといって、必ずしも体温計が故障しているわけではありません。
まずは、測定位置や方法を確認してみましょう。
保育園看護師から伝えたいこと
保育園では、子どもの体調を確認するために検温する機会がたくさんあります。
私自身、保育園で働く中で、体温計の入れ方や測り方が人によって違うことに気づきました。
大切なのは、首元から入れるか、袖口から入れるかではありません。
わきの中央に正しく当て、しっかり密着させて測ること。
そして、体温の数字だけでなく、子どもの表情や機嫌、食欲、元気の有無なども一緒に確認することが大切です。
普段の平熱を知っておくことも、体調の変化に気づく手がかりになります。
まとめ|正しい測り方を知って、毎日の検温を
子どもの体温を正しく測るためには、次のポイントを意識しましょう。
- 体温計の先端はわきのくぼみの中央へ
- 下から約30〜45度の角度で差し込む
- わきをしっかり閉じて密着させる
- 汗や測定中の動きに注意する
- できるだけ同じ条件で測る
毎日の検温だからこそ、正しい測り方を知っておきたいですね。
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