「急に高い熱が出たけれど、咳や鼻水はない…」
「熱が下がったと思ったら発疹が出てきた!」
そんなときにみられることが多いのが「突発性発疹」です。
突発性発疹は、生後6か月〜2歳頃までの子どもによくみられる感染症で、多くの子どもが一度は経験するといわれています。
初めての高熱として発症することも多く、保護者の方にとってはとても心配な病気のひとつです。
この記事では、突発性発疹の症状や経過、家庭でのケア、登園の目安について、保育園看護師の視点も交えながらわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 突発性発疹とはどんな病気か
- どんな症状が出るのか
- 受診の目安
- 家庭でのケア方法
- 保育園はいつから登園できるのか
- よくある質問
突発性発疹とは?
突発性発疹(とっぱつせいほっしん)は、主に生後6か月〜2歳頃までの子どもにみられるウイルス感染症です。
多くの子どもが一度はかかるといわれており、初めての高熱として経験することも少なくありません。
原因はヒトヘルペスウイルス6型・7型です。
特徴的なのは、
「高熱が3〜5日続き、熱が下がったあとに発疹が出る」
という経過です。
突発性発疹の主な症状
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 高熱 | 38〜40℃前後の熱が3〜5日続く |
| 不機嫌 | 熱が下がった後もしばらく続くことがある |
| 発疹 | 熱が下がったあとに胸やお腹から出始める |
| 食欲低下 | ミルクや食事量が減ることがある |
| 下痢 | 軟便や下痢がみられることがある |
| まぶたの腫れ | 軽く腫れることがある |
💡 高熱のわりに比較的元気なことも多いのが特徴です。
突発性発疹の経過
① 突然高熱が出る
前触れなく38〜40℃の発熱がみられます。
発熱以外の症状は少なく、
- 咳
- 鼻水
- のどの痛み
などがほとんどないこともあります。
② 高熱が3〜5日続く
熱が続くため心配になりますが、水分がとれているか、機嫌はどうかを確認しましょう。
熱性けいれんを起こすこともあるため注意が必要です。
③ 熱が下がる
突然熱が下がり、
「やっと治った!」
と思った頃に次の症状が出てきます。
④ 発疹が出る
胸やお腹を中心に赤い発疹が出現します。
その後、
- 背中
- 首
- 顔
- 手足
へ広がることがあります。
突発性発疹の発疹は、
・小さな赤い斑点のように見える
・細かい模様が広がったように見える
・平らなものや少し盛り上がったものが混ざる
といった特徴があります。
手足口病のように水ぶくれを伴う発疹ではなく、皮膚に赤い模様が広がるように見えることが多いです。
通常はかゆみが少なく、数日で自然に薄くなり、跡を残さず消えていきます。
突発性発疹の発疹は、手足口病のような「ポツポツした発疹」というより、赤い模様がふわっと広がったように見えることがあります。
熱が下がった後に出てくるのも特徴のひとつです。
発疹の特徴や見分け方については「手足口病とは?」の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】【保育園看護師が解説】手足口病とは?症状・登園の目安・家庭でのケア
受診の目安
次のような場合は医療機関へ相談しましょう。
- 生後3か月未満の発熱
- 水分がほとんどとれない
- おしっこが減っている
- ぐったりしている
- 呼びかけへの反応が悪い
- けいれんを起こした
- 熱が長引いている
家庭でできるケア
水分補給をこまめに
発熱により脱水になりやすいため、
- 母乳
- ミルク
- 麦茶
- 経口補水液
などを少しずつ飲ませましょう。
無理に食べさせなくても大丈夫
食欲が落ちることがあります。
まずは水分を優先し、食べられるものを少しずつ与えましょう。
ゆっくり休ませる
体力を回復するためにも、無理をせずゆったり過ごしましょう。
保育園はいつから登園できる?
突発性発疹は法律で定められた出席停止の感染症ではありません。
一般的には、
「解熱し、全身状態が良好であれば登園可能」
とされています。
ただし園によって対応が異なる場合があるため、登園前に確認しておくと安心です。
高熱が続くと保護者の方はとても不安になります。
しかし突発性発疹では、
「熱が高いわりに元気」
「熱が下がったあとに発疹が出る」
という特徴的な経過をたどることがあります。
熱が下がって発疹が出ると「悪化したのかな?」と心配になるかもしれませんが、多くの場合は回復のサインです。
もちろん、ぐったりしている、水分がとれないなど気になる様子があれば早めに受診しましょう。
突発性発疹に関するよくある質問(Q&A)
Q. 突発性発疹はうつりますか?
A. ウイルスによる感染症のためうつる可能性があります。ただし、発熱している時点で感染力のピークを過ぎていることも多く、発疹が出た頃には感染力が低下していると考えられています。
Q. 熱が下がったあとに発疹が出ました。悪化したのでしょうか?
A. 突発性発疹では、熱が下がったあとに発疹が出るのが特徴です。多くの場合は回復の過程でみられる症状なので、発疹だけで慌てる必要はありません。
Q. 突発性発疹で登園できますか?
A. 解熱し、機嫌がよく普段通りに過ごせる状態であれば登園可能です。園によってルールが異なる場合もあるため、事前に確認しましょう。
Q. 突発性発疹で兄弟も感染しますか?
A. 原因となるウイルスは身近に存在しているため、年齢によっては感染する可能性があります。ただし、一度感染すると再び発症することは少ないとされています。
Q. 突発性発疹で熱性けいれんを起こすことはありますか?
A. 高熱が出るため、熱性けいれんを起こすことがあります。けいれんがみられた場合は落ち着いて時間を確認し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
まとめ
突発性発疹は乳幼児によくみられる感染症です。
- 高熱が3〜5日続く
- 熱が下がったあとに発疹が出る
- 水分補給と安静が大切
- 解熱後、元気であれば登園可能
初めての高熱で驚く保護者の方も多いですが、症状の経過を知っておくことで落ち着いて対応しやすくなります。
関連記事
- 【保育園看護師が解説】手足口病とは?症状・登園の目安・家庭でのケア
- 保育園でヘルパンギーナになったら?症状・登園の目安を保育園看護師が解説
- 子どもの発熱で受診する目安は?
- 朝は元気だったのに…保育園で熱が出るのはなぜ?
参考文献
参考・お願い
※本記事は厚生労働省などが公表している情報を参考に作成しています。心配な症状がある場合は医療機関へご相談ください。

コメント